平成30年度 市立横手病院 病院指標

当院は、地域の中核病院として、安心できる良質な医療を幅広い年齢層の患者さんに提供しております。
また、地域包括ケア病棟を配置し、地域の慢性期機能施設と連携を図り、外来から入院、そして退院後の在宅医療へと切れ目のないサービスの提供を行っています。
当院では地域性もあり、70歳以上の患者さんが全体の約52％を占めております。
年齢別で最も多い70代の患者さんの疾患は、悪性腫瘍が一番多くなっており、胃癌や結腸癌といった消化器の悪性腫瘍が最も多くなっております。
次に多い80代の患者さんも悪性腫瘍が一番多い疾患となっておりますが、心不全や脳梗塞といった循環器系の疾患や誤嚥性肺炎等の呼吸器系疾患も多くなっております。
また、40代から60代の患者さんで一番多い疾患は、70代、80代の患者さん同様悪性腫瘍となっており、結腸腺腫等の良性腫瘍も多いといった特徴があります。

患者数は、延べ患者数となっておりますので、化学療法等で入退院を繰り返した場合、入退院を繰り返した回数分の患者数となっております。
当院の癌症例では、大腸癌が最も多くなっており、平均年齢は73歳と高齢の患者さんが大腸癌に罹患している傾向にあります。性別は、男性が大腸癌患者の約68％を占めております。
次に患者数の多い癌症例は、胃癌となっております。平均年齢は、71歳で大腸癌より2歳下がっており、性別は胃癌患者全体の約56％を男性が占めております。
5大癌症例全体の平均年齢は71歳で、性別は男性が癌症例全体の53％を占めており、男性が少しですが多くなっております。
当院の治療は、Ⅰ期やⅡ期といった早期の胃癌や大腸癌の患者さんに対しては、内視鏡治療的治療や腹腔鏡下手術を行い患者さんの体への負担が少なく、入院期間の短縮や早期に社会復帰が出来るように努めております。
また、Ⅲ期やⅣ期の患者さんに対しては、状態に応じて手術や化学療法を行っております。
再発の患者数についてですが、繰り返し化学療法を行う患者さんが1回の入院毎にカウントされる為、多くなっております。

当院で最も多い市中肺炎の重症度の患者さんは、中等症の患者さんで全体の約55％占めております。
また、重症度に比例して平均年齢も上がる傾向にあるようです。
平均在院日数も、平均年齢と同様に重症度が上がると平均在院日数も長くなる傾向にあります。

当院に脳梗塞で入院される患者さんの年齢は、70歳以上の患者さんが約80％となっております。
昨年度と比較すると、約2歳下がっております。
また、82％の患者さんが自宅に帰られております。

当院の手術・処置等の合併症の内訳は、術後出血、術後感染症、透析シャント閉塞が主な合併症ですが、これらの合併症は医療の性質上なくす事は出来ませんが、発生を最小限に抑え、安心で良質な医療を患者さんに提供出来るよう日々努めております。